イベント

グローバル空間におけるガバナンスに関する協働とその国内法改革へのインパクト国際シンポジウム


開催日時
2010年01月23日~2010年01月24日
会場
名古屋大学文系総合館・カンファレンスホール(7F)
主催
世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業「東南アジア諸国に対する法整備支援戦略の研究」
アジア・アフリカ学術基盤形成事業「法整備支援のためのインタラクティブな比較法研究拠点の強化」
名古屋大学大学院法学研究科
名古屋大学法政国際教育協力研究センター(CALE)
言語
日本語・英語の同時通訳

趣旨:

東ヨーロッパの社会主義体制の崩壊後20年、これらの国において、権威主義体制(authoritarian regimes)からある種の民主主義と法の支配の形態(some form of democracy and rule of law)への移行が起こったことは、すでに、グッドガバナンス確立のプロセスにおける流行の、そして、重要な進化を示す属性(attribution)ではない。20年前とは比較できないほど根本的に変容したグローバル空間(radically transformed global space)のなかで、これらの国におけるグッドガバナンス確立のプロセスがどのように進化しているかに焦点をあてることが重要である。

たとえば、日本のJICAによるウズベキスタン行政手続法支援は、各国ドナーがグローバル空間を緩やかなネットワークとして形成し、その協働により行政手続法のstandardを設定し(ソフトローの設定)、レシピエントであるウズベキスタンの側も、このstandardを自発的に受け入れて行政手続法案を作成した。この事例にとどまらず、超国家的なソフトローの設定(transnational soft law making)とその執行(enforcement)の工夫および国内法におけるその受容によるgovernanceの確立を目ざす取り組みが、グローバル空間のドナー間、そして、レシピエントとの間における協働として展開しつつある

この協働には、Network Governance(単一ヒラエルヒー組織ではない緩やかで超国家的なネットワークが担う。)、 Soft Law(国内空間を前提にした拘束力ある法(ハードロー)ではない、ソフトローの設定)、Capacity building(制裁や強制措置ではない、新しい実効性確保手法としての人材育成と協議)という三つの属性が顕著である。

グローバル Network Governance Actor Hierarchy/Bureaucracy ナショナル
Soft Law Law Hard Law
Capacity Building Enforcement Sanction/Compulsory execution

 

今回の会議では、グローバル空間のなかでグッドガバナンスの確立に向けた協働の取組みを行っている欧米のドナーや国際組織の代表者、そして、これらと協働して、国内法への受容による法改革に取り組むアジアのレシピエントの代表、とくに、capacity buildingのプロセスのなかで育った若手法律家を招き、グローバル空間における協働の登場とその法整備支援および法改革へのインパクトについて議論する。

 

【プログラム】

1日目<2010年1月23日(土)>

12:30 開場・受付開始

13:00~13:30 開会式(30分)

開会挨拶:杉浦一孝(名古屋大学大学院法学研究科長)

【第一部 ドナーからの視点】

司会:白藤博行(専修大学法学部・教授)

13:30~14:00 趣旨説明(30分):市橋克哉(名古屋大学大学院法学研究科・教授)

14001540 講演(50分×2

-Jorg Polakiewicz, Head of the Law Reform Department, Council of Europe

-KUPPER Herbert, Director of Institute of Eastern European Law, University of Munich, Germany

15401600 休憩(20分)

16001740 討論(100分)

コメンテーター:樹神成(三重大学人文学部・教授)

18:30~20:00(90分) 懇親会

 

2日目<2010年1月24日(日)>

1000 開場、受付開始

10301045 来賓挨拶

【第二部 レシピエントからの視点】

司会:宇田川幸則(名古屋大学法政国際教育協力研究センター・副センター長)

10:45130530分×4) 講演

-Windu KISWORO, Chief of Indonesian Center for Environmental Law, Program Officer of Asia foundation, Indonesia

-Igor TSAY, Teacher, State Construction and Law Chair, University of World Economy and Diplomacy, Presidential Working Group on State Governance and Administration, Expert, Uzbekistan

1145120520分) 休憩

-Oyunchimeg PUREV, Commissioner, National Human Rights Commission of Mongolia

-Suy MONG LEANG, Project Management Unit, Council of Legal and Judicial Reform, Cambodia

1305140560分) 昼食

1405150560分) 講演

-Phan HUONG THI LAN, Ph. D candidate, Graduate School of law, Nagoya University

-湛中楽(ZHAN Zhongle)、新潟大学法学部教授、北京大学法学院教授15:05~15:25(20分) 休憩

1525165590分) 討論

コメンテーター:徳田博人(琉球大学法文学部・教授)

16:55~17:05(10分) 総括:市橋克哉(名古屋大学大学院法学研究科・教授)17:05~17:10(5分) 閉会挨拶:鮎京正訓(名古屋大学法政国際教育協力研究センター長)


連絡先:
名古屋大学 法政国際教育協力研究センター
e-mail:cale-jimu@law.nagoya-u.ac.jp