新刊案内『アジア法整備支援叢書　多様な世界における法整備支援』（編集代表＝鮎京正訓、編著者＝島田弦、桑原尚子）旬報社

同書は、30年に及ぶ法整備支援（法分野における国際協力）を比較法学、法社会学、経済学等の視点から理論的に考察するとともに、法整備支援に携わる諸アクターの実践に関する議論をまとめたアジアにおける法整備支援研究の基礎となる書籍です。また、法整備支援は西洋近代法の移植という側面を持っており、その際、移植される法と移植先の社会にすでに存在する法制度との相互関係が理論上も実務上もしばしば問題となります。そこで、同書では、非西洋近代法制度を理解するための具体例として、イスラーム法に関しても取り上げられています。同シリーズとして、すでに、島田弦編著『アジア法整備支援叢書　インドネシア』（旬報社、2020年6月）も刊行されています。