イベント
労働法セミナー
- 開催日
- 2013年11月16日(09:00~16:20)
- 会場
- ハノイ法科大学A棟
- 主催
- 名古屋大学大学院法学研究科・法政国際教育協力研究センター(CALE)
- 共催
- ハノイ法科大学
- 言語
- 日本語・ベトナム語(同時通訳)
ベトナム改正労働法と労働条件に関する諸問題
【趣旨】
近時、ベトナムにおいては、様々な背景から労働法制に対する内外の関心が高まっている。昨今の日中関係の影響もあり、ベトナムに進出する日系企業が増加するなか、2012年にはベトナム労働法の改正が行われ、新労働法の施行にあたっての細則を定めた下位法令については、新労働法の施行後、順次公布されている(例えば、労働時間・休憩・職場の安全衛生等に関する法令第45-2013-ND-CP号(2013年7月1日施行)など)。また、最低賃金の上昇についても盛んに議論がなされている。このような基本的な労働条件にかかわる法制度の変化は、企業経営に大きな影響を及ぼすものであり、労働条件に関する問題については、以前にも増してその重要性が高まっている。
他方、日本の労働法実務においても、基本的な労働条件の問題に対して、関心が高まっている。例えば、時間外賃金の請求件数が増加傾向にあり、労働時間の管理が重要なトピックになっていることに加え、労働契約法の一部を改正する法律(平成24年法律56号)によって、有期労働契約の期間について使用者は対応を迫られることとなった。
本セミナーでは、日越両国における労働条件に関する労働法制の近時の傾向を踏まえ、改正ベトナム労働法の理解を深めるとともに、実務的諸問題に対して日越の多角的な知見からアプローチを試みる。
【日程】
9:00-9:40 開場
9:40-9:50 開会のご挨拶
9:50-10:20 Nguyen Huu Chi(ハノイ法科大学経済法学部副学部長、教授)
「ベトナム労働法改正に伴う実務上の留意点」
10:20-10:40 質疑応答
10:40-11:00 コーヒーブレイク
11:00-11:30 斉藤善久准教授(神戸大学)
「日越両国の労働法制や労働条件について(歴史的・比較法的観点からの考察)」
11:30-11:50 質疑応答
11:50-14:00 昼食休憩
14:00-14:30 Tran Thi Thuy Lam (ハノイ法科大学経済法学部、労働法部門長)
「ベトナムにおける労働条件に関する実務的諸問題」
14:30-14:50 質疑応答
14:50-15:10 コーヒーブレイク
15:10-15:40 和田肇教授(名古屋大学)
「近時の日本の労働条件に関する問題について」
15:40-16:10 質疑応答
16:10-16:20 閉会のご挨拶
連絡先:
名古屋大学法政国際教育協力研究センター
e-mail:cale-jimu@law.nagoya-u.ac.jp